夏祭りの屋台といえば、金魚すくいを思い浮かべる方は多いでしょう。子どもが毎年チャレンジするけれど、何回やってもすくえない。かなりの時間を金魚すくいに費やしてしまった、という親御さんもいるのではないでしょうか。
金魚すくいにはコツがあります。これをマスターすれば、今年のお祭りでは金魚をすくうことができるでしょう。
また、すくった金魚がすぐに死んでしまっては悲しいですよね。家に帰ってから何をすればいいのかについてもお伝えします。
この記事を読んで、金魚すくいを楽しんでいただけたら嬉しいです。
金魚すくいのコツ1.お店を選ぶ
夏祭りの金魚すくいの屋台、目についたところに入ってしまいそうですが、ちょっと待ってください。お店選びから金魚すくいは始まっています。
いくつかある屋台の中で、すくいやすい屋台を選ぶポイントは2点。ポイの紙の厚さとその屋台独自の金魚すくいのルールです。
ポイの厚さについては、他の子どもが金魚をすくえているかを見ます。ポイは紙の厚さに違いがあります。厚いものほど破れにくく、すくいやすいです。
他の子どもが雑に扱かってもポイが破れなければ、厚いものを渡してくれる屋台です。逆にすぐに破けてしまう屋台は、紙が薄いポイを使用しているので避けましょう。
ルールは屋台によって違います。ポイが完全に破れて、すくえなくなってやっと終わりのところもあれば、ポイが少しでも破れたら終わりのところもあります。ポイが少しでも破れたら終わりのお店は難易度が高いので避けましょう。
金魚すくいのコツ2.ポイの扱い方
さあ、すくうぞー!といきなり水槽にポイをじゃぶん。まてまてと金魚を追いかけ回し、やみくもにポイを持ち上げる。こんなことしていませんか。これではすぐにポイが破けてしまいます。あんなに薄い紙で水の中の金魚をすくうのです。もっと慎重にいきましょう。
水に出し入れするときは、ポイを斜めにすると水の抵抗が少なくなります。そしてポイ全体を水に濡らしましょう。濡れている部分と乾いている部分があると、その境目から破れやすくなります。
水中では、ポイは水平に移動させます。縦にして動かすと、水の抵抗が強くなり破れやすいです。ポイは紙が接着してある、枠と紙の段差がない方の面で金魚をすくいます。
金魚すくいのコツ3.金魚の選び方、すくい方
金魚選びも大切です。少数しかいない大きい金魚は、とても魅力的に見えるでしょう。しかし大きい金魚はやめた方がいいです。金魚すくいのポイでは、大きい金魚はそう簡単にすくえません。
また水面で口をパクパクしているものは、すくいやすいですが弱っていますので、すぐに死んでしまうかもしれません。避けたほうがいいです。
すくうときはついつい金魚を追いかけ回したくなりますが、ぐっと我慢。ポイを動かしすぎると破れやすくなります。また、金魚の尾びれはパタパタとよく動き、ポイに当たると破れやすいです。尾びれの部分はポイに乗せないようにしましょう。
金魚をすくうタイミングは、ポイの上を金魚が通るときです。金魚の行く方向に合わせて、ポイを斜め上に動かして、金魚をポイに乗せていきます。ほらほらこっちだよーと誘導するように、金魚よりポイが少し先を行くイメージで動かします。
そのとき金魚の頭からお腹までがポイに乗るように、尾びれは乗せないように注意しましょう。金魚がポイに乗ったら素早く器に移します。
子どもとの練習の仕方
100均の金魚すくいセットで練習するのが手軽です。プラスチックの金魚とポイの形のすくい網が入っています。紙製ではないので何度でも使えます。
ビニールプールで遊ぶときや、お風呂に入るときなどに楽しみながら練習しましょう。ポイの扱い方とすくい方に注意します。
帰ってすぐの金魚のケア
金魚を飼うためには実は、金魚すくいをする二日前からしなければいけない準備があります。それは水道水のカルキ抜き。バケツに水を汲んで、二日間日光に当てます。
もし忘れてしまったら、塩素中和剤というものがホームセンターや100均にもあります。中和剤を使えばすぐにカルキ抜きができます。カルキは金魚にとって有害なので、必ずカルキ抜きを済ませておきましょう。
金魚すくいは帰る直前に行います。小さい金魚袋に長時間金魚を入れていると、酸素が足りなくて金魚が弱ってしまいます。金魚袋はうきうきして振らないようにしましょう。
持ち帰った金魚は袋のままカルキ抜きを済ませた水に30分ほど浮かべます。金魚に異常がなければ、袋の水を半分捨てカルキ抜きした水を入れて、15分様子を見ます。
金魚が元気なら、また半分の水を交換し15分、変わりなければ袋から出します。
まとめ
- 金魚すくいの屋台には、すくいやすいお店がある
- ポイへの抵抗はなるべく少なく
- 金魚の動きに合わせてすくう
- 練習あるのみ
- 事前の準備で金魚との暮らしをスムーズにスタート
生き物と暮らすことは、子どもにいろいろな経験をさせてくれます。金魚を飼うことで、魚類の生態に触れられます。金魚が生きるのは水の中。なぜ水の中で暮らせるのか、一緒に図鑑で調べてみるのも楽しいです。
また水槽の金魚は、人が世話をしなければ生きていけません。金魚の世話をすることで、責任感が生まれます。コツをつかんで金魚すくいを楽しんだら、金魚との暮らしも楽しんでみてください。
以上金魚すくいの3つのコツと、帰ってすぐにするべきこととは?でした。