夏休みに宿題で、短歌の鑑賞文を書くというのは珍しいことかもしれませんが、短歌を授業で学んでいる学年であれば、そういうこともあるでしょう。
鑑賞文と聞くと、感想文とは違うのか、と疑問に思ってしまいますよね。どうやって鑑賞文を書くのかも分からない人がいると思うので、お教えしましょう。
鑑賞文とは?鑑賞文の書き方は?文字数は?何を書けばいいの?
まず、誰もが疑問に思うであろう鑑賞文とは何かについて説明しますね。鑑賞文は、作者が短歌に込めた想いや描かれている情景などを感じとって、自分が感じたことを述べるものです。
まず、作品に描かれた情景を説明し、その後、情景から感じる作者の心情を述べて、最後に短歌全体を見て感じた、自分の感想を述べるようにしましょう。
文字数に指定はありません。原稿用紙1~2枚分で結構でしょう。コンテストがある場合は、指定に沿った枚数にしましょう。
短歌と俳句の魅力【滝沢カレン】高校講座ベーシック国語 第36回
https://youtu.be/9LqFp6HcvoU
鑑賞文と感想文の違いは??
鑑賞文は、作者が短歌を書いた際に、どういう思いで書いたのか、その短歌にどんな背景があったのか、何を言いたかったのかなどを読み解くものです。作者がその短歌を書いた背景や技法についてであれば、自分の感じたことを書き加えてもよいですが、短歌自体の自分の感想は入れる必要がありません。
それに比べて、感想文の場合は、その短歌を読んで、自分がどんなことを感じたのか、またどんな風に思ったのかなど、自分の感想を主に書くものです。
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ですが、鑑賞文は芸術作品、例えば絵画や彫刻、映画、音楽、演劇などを見て、感じたことを文章にする場合を指すこともあります。感想文の場合は、主に文芸作品であり、小説や漫画、絵本などがそれにあたります。
中学生らしい短歌の鑑賞文の書き方のコツは?何を盛り込むべき?
短歌の情景がどのように描かれているのかをしっかりと読み解きましょう。どんな時代背景で、どんな場所なのか、文章だけで鮮明に思い浮かべられるように、細かく説明できるといいでしょう。
細かく場面が説明できたら、その場面で作者はどんな心情を表現しようとしているのかを分析しましょう。作者自身についても詳しく調べた上で分析すると、心情が分かりやすくなると思います。
最後に、短歌を読んで、自分が何を思ったのか、どんなところに惹かれたのかを書くと良いでしょう。
小学生らしい短歌の鑑賞文の書き方のコツは?何を盛り込むべき?
短歌には必ず、描かれているシーンがあります。それをまずは読み取って、鑑賞文にして説明するようにしましょう。その後に、描かれたシーンから、作者がどんなことを感じているのかを説明してみましょう。
最後に、その短歌に対して、自分自身がどんなところが良いと思うのか、またどう感じたのかなどを書いて、締めくくりましょう。
鑑賞文らしく仕上げるには、短歌の内容の説明が不可欠です。自分で思う作者の意図を読み解けるようにしましょう。
最後に
鑑賞文と聞くと、どんなことを書けばいいのか迷いやすいですが、鑑賞文を読む人に短歌を細かく分析して、詳しく説明することができればそれで良いと思います。
感想に重きを置かずに、分析や説明に重きを置けば、それらしい鑑賞文になると思います。作者の生い立ちや置かれていた立場、時代背景などを調べると、読み解きやすくなりますよ。