墓地には、幽霊がいるというのは、昔からある迷信ですよね。そんな怖いイメージがある墓地なので、お墓参りに行った後に、不幸が起きればなんとなく、お墓参りのせいにしたくなると思います。ですが、それは果たして本当に墓地やお墓参りのせいなんでしょうか?
お盆の帰省時にお墓参りに行ったあとに悪いことが続く・・・・ 理由は?
お墓参りに行った後から、悪いことが続く、そう言う話があることはありますが、それはむしろ、悪いことがあった時に、お墓参りのせいにしているだけだと思います。
人は、負の出来事を記憶しがちです。良いことがあっても、悪いことの方が多かったり、悪いことの方が印象的だと、良いことが見えなくなり、悪いことに対して、なにかのせいにしたくなるものです。良いことが続いた場合でも、幸運のお守りや神社などで引いた大吉のおかげにしたりしますよね。同じことです。
ですが、人々の日々には、大小さまざまですが、必ず良いことも悪いことも日常的に起こっているはずです。悪いことが続いていると考えてしまう時は、意識して良いことを自分でカウントしてみましょう。良いことが全くないと思うのであれば、悪いことはこれで終わり、と自分に言い聞かせましょう。
思い込むと人は良いことが起きているのに、それに気づかなかったリ、悪いことをどんどん呼び込んでしまいます。
どんなことも、自分の気持ちの持ちようですよ。ネガティブに生きるよりも、ポジティブに生きた方が同じ人生でも楽しめます。
【盛り塩の作り方】盛り塩を実際に盛ってみました
悪いことが続くのは「ついで参り」のせい?
ついで参りとは、その名の通り、何かのついでにお墓参りに行くことです。例えば、お墓が遠方にある場合に、その道中に友人宅に行ったり、買い物に行ったついでにお墓参りをすることを指します。
お墓参り以外にも、神社やお寺なども同じです。神様や仏さまをついでの用事にしてしまうのは良くないという観点からついで参りは良くないとされているわけですが、現代人はお盆休みとはいえ、短い人が多いですよね。
いろんな行事でスケジュールもパンパンになることが多いので、ついで参りをする人も多いですし、お墓のはしごをする場合もあるでしょう。なので、悪いこととされていますが、タブーではありません。
ついでになったとしても、ずっとお墓をほったらかしにするよりも、ちゃんと行った方がいいのですから、ついで参りになっても気にしなくて良いと思います。
お墓参りの後にはお清めは必要?悪いことが起きないようにするには?
お葬式やお通夜に行った際に、お清めの塩をもらって、帰宅後に玄関先で体に塩を振りかけてから家に入るのは習慣ですよね。ならば、お墓参りの際にもお清めの塩って必要なんでしょうか?
そもそも、お葬式などで貰うお清めの塩は、穢れを祓うためのものです。ここで言う穢れは、人に取り憑く邪気を祓うというもので、故人の霊を祓うわけではありません。
なので、お墓参りの場合は、故人を慕う儀式と捉えることが多く、そこに穢れはないとされているので、穢れを祓う必要はありません。なので、一般的にお墓参りではお清めの塩は必要ありません。
塩と言えば、盛り塩がありますよね。こちらは、厄除けや縁起担ぎのためのものです。お店などでやっていることもありますね。こちらは縁起担ぎなので、もちろん、墓石にする必要はなく、墓石を変色させてしまうこともあるので、絶対にやめましょう。
お清めの塩の使い方【小さなお葬式 公式】
お墓参りでご先祖様、仏さまの失礼にならないように「やってはいけないこと」とは?
お墓参りでやってはいけないこととして有名なのが、墓石をずらすような行為です。墓石を倒すことは一番罰当たりなことなので、気を付けましょう。
また、合掌もしないで、掃除だけして帰るもしくは、真面目に故人を偲ばずに、集まった親戚や家族だけで楽しく談笑して、やっつけのように合掌して帰るというのも故人に失礼でしょうね。
また、墓石の前で、故人を悪く言うのもいただけないですね。呪われても無理はないと思ってしまいます。
きちんと、お墓参りに来たのであれば、故人に敬意を払って、誠心誠意な態度を見せるようにしましょう。
最後に
人は物事を極端にとらえやすく、悪いことがいくつか起こると、悪いことにばかり目が行ってしまいがちです。どんな時でも平等に良いことも起こっているはずなのに、それを気付けない状態に陥ると、どんなことも悪い方にとらえてしまいます。
運も自分で呼び込むものです。ネガティブにならないように、日ごろからポジティブに考えられるようになりましょう。