小学校高学年ともなれば、毎年のように感想文を書いていることでしょうから、そろそろ迷わないかもしれませんが、それでも、年々、本は難しくなるでしょうし、原稿用紙の枚数も増えてきますよね。そうなると、低学年の時のやり方が通用しなくて、行き詰ることもあるでしょう。感想文のコツをおさえれば、中学生になっても書き方で困ることがなくなりますよ!
小学校高学年の読書感想文対策!その1:本の選び方は?
小学校高学年なのでなるだけ厚い本が良いでしょうが、感想文を書く際は何度も読み返して理解を深めてから書くのがベストです。なので、読み返しやすい厚さで、読み切りやすいページ数の本を選ぶのが良いでしょう。
自由課題であれば、実は漫画でも、写真集でも、図鑑でも辞書でもよいようですが、感想文ですから、きちんと書きやすいように小説を選ぶ方が良いと思います。ですが、一番大切なのは、子供が最後まで読み終えることですから、子供のレベルに合わせて低学年の本であっても、本人が興味を持ったのであればその本を選ばせましょう。
ちなみに、本を選ぶ際には、まず紙媒体であることが大前提です。最近は電子書籍も多いですが、コンクールに応募できるのは、紙媒体のみです。さらに、教科書に載っている本でも良いですが、教科書には一部分しか載っていないので、きちんと出版されている原作を探して、最後まで読んだ上で応募するようにしましょう。
また、コンクールでは、雑誌や付録の別冊、パンフレットや日本語以外で書かれた図書や課題図書、教科書、副読本、読書会用テキストに関しては応募要項から除外されています。
1分半で分かる読書感想文の書き方
小学校高学年の読書感想文対策!その2:覚えておきたい!読書感想文に盛り込む内容とは?
読書感想文に盛り込む内容として大切なのは、本の大枠のあらすじと作者の紹介、その本を選んだきっかけや理由、主人公の紹介、本編の中で驚いたことや面白かったこと、怖いと思ったことなど心に残ったことを書く、主人公の行動に対して自分はどう思ったのか、自分と比べて、主人公はどうだったか、その本から何を学んだのかなどを折り込むといいでしょう。
書き出し、3つのブロック、まとめの順に書くとしっかりとまとまった感想文になると思います。
3つのブロックには印象に残っている箇所を細かく書く必要があるので、本を読んでいる際に、驚いたことや面白かったこと、こわかったことや理解できなかったことなどを、付箋を使ってメモしておきましょう。そうすることで、後で簡単に整理して感想文を書くことができます。また、親御さんも子供がちゃんと読んでいることを視認することができます。
小学校高学年の読書感想文対策!その3:タイトルと書き出しの書き方は?
タイトルは、「○○と言う本を読んで」のようなスタイルはやめたほうがいいでしょう。タイトルは本のタイトル同様、感想文を読みたくなるようなひねりが必要です。悩んだ場合は、感想文を書いた後で、感想文の内容に合ったタイトルを考えてみましょう。
書き出しには、まずは本の大枠のあらすじと作者の紹介、その本を選んだきっかけや理由、主人公の紹介を書くようにしましょう。
あらすじは長くなりがちですが、一文や二文でまとめるようにしましょう。長々と書いてしまっては本の紹介になってしまって、感想文ではなくなってしまいます。本の作者については、本のカバーなどに紹介分が乗っているでしょうから、そこから抜粋してかまいません。
小学校高学年の読書感想文対策!その4:終わりよければすべてよし!まとめ方とは?
感想文のまとめは難しいものですが、主人公の行動に対して自分はどう思ったのか、自分と比べて主人公はどうだったか、その本から何を学んだのかなどを書ければよいと思います。
特に大事なのが、最後に書いた何を学んだかです。どんな本でも、必ず作者が伝えたいメッセージがあります。それを読破後に読者がストレートに受け取れるかどうかで本の良し悪しが決まると言っても過言ではありません。何を学んだのか書くと言うことは、作者のメッセージを考察するのと同じことなので、必ずまとめに織り込むようにしましょう。
最後に
真ん中のブロックには、3つくらい書きたいことを書くようにしましょう。その際には、最初に一番書きたいことを持って来るよりも、最後に持ってきた方がいいでしょう。順序を付けるのが難しい場合はストーリーの順番通りに書くと、スムーズに書けますよ。
出来上がった感想文を読み返して、その本を知らない人がその本を読みたくなるような感想文になっているか考えてみるのも大切ですよ!