虫が大好きな子どもたちにぜひおススメしたいのが、「カブトムシの観察」です。夏を代表する人気の昆虫と言えばカブトムシですよね。カブトムシには自由研究に適した観察テーマが多くあります。
今回は、そんなカブトムシの自由研究のまとめ方・ポイントをご紹介します。
自由研究テーマのカブトムシの観察日記、まとめ方のコツは?
カブトムシの観察日記に書くことは主に6つです。
(1)目的、調べようと思ったきっかけ
例:カブトムシが1日にどのくらい食べるのか知りたかった。
(2)調べる内容、その調べ方、用意したもの
例: 1日に食べる量は何グラムか調べる
昆虫ゼリーを使って、食べた量を量りで計っていく
(3)調べる内容の結果予想
例:体が小さいので、昆虫ゼリーが1週間くらいでなくなると思う。
(4)観察した結果
例:〇月〇日 △g(調べた日全て書く)
16グラムの昆虫ゼリーを4日かけて食べました。
(5)結果を受けて図鑑などで調べたこと
例:幼虫は何を食べるのかなど(カブトムシの食生活)
(6)感想
例:思っていたよりも食べていると感じた
食べる時は角が邪魔そうだったなど。
写真を撮るのがiPhoneであればカメラを起動すると、HDR (ハイダイナミックレンジ機能)と書かれているところがあるので、それをタップし、オンにして撮影します。
この機能を使えば、暗くてクワガタがよく写らない、または明るすぎて見づらいといったような写真にならなくなります。
自由研究に役立つ動画があるので参考にしてみてくださいね。
自由研究のまとめ方はNG!?小学生編 模造紙の失敗しがちな書き方とコツ【しろくまニュース】
カブトムシの観察日記、盛り込んだほうがよい内容は?観察のポイントは?
何時頃に観察する?
基本的にカブトムシは夜行性なので、観察する時間帯は夕方〜夜・早朝になります。
観察のポイントは?
・夏休みだけで観察しようとすると成虫のみになります。
カブトムシは夏休みの時期にはすでに成虫になっています。産卵や幼虫の観察はできないので注意しましょう。
・角をつかんで体を観察しよう
体を観察したい場合に、オスのお腹などを見る時には短い方のツノをつかむと、おなかが観察しやすいです。
・食べ物を与え調べる場合は、エサに適しているか調べましょう。
好きな食べ物を調べる時には、与えていいものと、良くないものを調べてからにしましょう。
昔はカブトムシのエサとして、スイカやキュウリをあげていましたが、最近ではエサに適していないというのが飼育の基本です。
水分量が多く栄養価も低いうえに、水分量の多い食べ物はおしっこの量が増え、飼育ケース内が不衛生になりがちです。好きな食べ物を調べる時には、少量与える程度にしてくださいね。
盛り込む内容(テーマ)はどんなものがいい?
小学生ができる限り自分の力で自由研究をするときに、調べやすいテーマをあげてみます。
①食べるエサの量を調べる
エサをどれぐらいで食べ終わるのか調べます。どのようにしてエサを食べているのかをじっくり観察してみましょう。
②国産のカブトムシと世界のカブトムシを比較する
図鑑で調べるのも良いですが、カブトムシ展へ行けば、外国産のめずらしいカブトムシを見ることができます。大きさや、色などを比較しても楽しいですね!
③カブトムシの集まるのはどんなところか調べる
カブトムシを探しに行き、活動時間や集まる場所のデータを取れば、カブトムシの捕獲を楽しみながら調べることができます。
カブトムシはどこでつかまえる?カブトムシはどこにいる?
カブトムシを捕まえる時期・時間は?
カブトムシは6月下旬ごろから羽化しはじめ、8月下旬ごろには寿命を終えます。夏休みのみで自由研究をする場合、幼虫は観察できません。
カブトムシの成虫になってからの寿命は2~3ヶ月で6月に入ると先にオスの成虫が徐々に活動を開始してその後少し時期が遅れてメスが出てきます。
お盆の頃に実家に帰省してカブトムシを捕獲しよう!となると寿命がまもなく尽きるカブトムシが多くなってしまうので注意です。7月中に捕まえに行きましょう。
夜行性のカブトムシは夜暗くなってから朝方までが活動時間となっていますので活発に活動を始める夜8時頃を狙って出かけるのが最も効率がいいです。
また、雨が上がったばかりの蒸し暑い夜はカブトムシをはじめ昆虫たちが大好きな気象条件になります。
どこに捕まえに行けばいい?
クヌギやナラ等の雑木林には夜になると樹液を吸いカブトムシが集まってきます。また、光に集まる習性があるので雑木林の近くの街灯の周辺も高確率でカブトムシが見つかります。
小さな子どもが森や林に入っていくのは危険も伴います。蛇などももちろんいるでしょう。大人が一緒に行ってくださいね。
近くに山や雑木林がある場合はぜひ子どもといっしょにチャレンジしてみてください。
どうしてもつかまえられない場合はペットショップで購入できます。国産カブトムシなら雄雌のペア1,000円くらいで販売しています。
トラップを仕掛ける方法
バナナを使ったトラップは効果的でおすすめです。
バナナを1~2㎝の大きさに切りそこに焼酎と砂糖を加えよくかき混ぜた後、ジップロックに入れて2~3日発酵させます。それを直接、木の幹にたっぷりとぬるか、布袋やストッキング等に入れて木の幹につるします。
トラップは夕方頃、設置しておき数時間ほど放置しておいて、カブトムシを捕まえに行きます。
虫よけ対策はしっかりと!
蚊はもちろん、ムカデやマダニなどの危険な虫もいます。
カブトムシを捕まえに行く時には必ず虫よけを使用しましょう。また露出が多い服装を避け長袖、長ズボンを着用しましょう。
カブトムシの観察に必要な道具は?
カブトムシの観察日記に便利な道具を紹介します。
図鑑
カブトムシの事を調べるために図鑑は必須です!
小学館の図鑑NEO カブトムシ・クワガタムシ
虫とり網
大きい網で捕獲する場合は、くっついている樹の下に網を受け皿のようにして置き、その上で網のへりで樹を揺すります。そうすれば振動を感知した虫が落ちてきて下にある網に入ります。
虫取り網 伸縮式 伸縮 長さ 約37-84cm 軽量 コンパクト 昆虫採集
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採集ケース(ルアーケース)
ルアーケースは小さなマスに一頭づつ入れられます。入れられる数は限られていますが、個別に仕切られている為にお互いに噛み合うなどの喧嘩の心配はありません。一頭一頭をきれいな状態で捕獲したい時には便利です。
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飼育ケース
おススメは「クリアースライダー」コバエの発生や臭いも防げます。
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この中に昆虫マットなどを敷いてくださいね。
虫よけ
虫よけは必須!腕や足首などにフィットするストレッチベルト付き。腰にも吊り下げられるので便利です。男の子用のデザインもありますよ。
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カブトムシの観察はテーマがたくさん!
カブトムシの観察について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?小学校低学年からできるテーマがたくさんあります。ぜひ親子で一緒にカブトムシを観察してみてくださいね。
カブトムシの採集には虫よけ対策をしっかりするのはもちろん、熱中症対策も万全に望んでください!