夏の楽しみの一つである川遊び、冷たい川の水で自然の中楽しめる夏のお出かけ先として、毎年楽しみにしている方も多いと思います。
しかし自然の中で遊ぶからこそ注意しなければならないこともあり、そんな一つ、川遊びでの注意点としてレプトスピラ症という感染症があるんですね。
レプトスピラ症は重症化すると死に繋がることもある感染症で、川遊びをするのなら必ず知っておきたい知識のひとつです。
今回はレプトスピラ症について詳しく、また川遊びをした後湿疹や発熱があった場合の対処などをチェックしていきましょう!
重症化すると死ぬことも・・・川遊びで気をつけたい感染症「レプトスピラ症」とは?
レプトスピラ症とは病原性レプトスピラ科スピロヘータの感染による人獣共通の感染症で、古くは秋疫・用水病などの名称で呼ばれていた病気です。
潜伏期間は3日から14日、発症すると頭痛や38℃以上の発熱、筋肉痛や関節痛、結膜充血などを引き起こし、重症化すると腎機能障害や黄疸なども起こり、死に至る可能性もあります。
元々病原菌はマングースやネズミなどの野生生物の腎臓に潜んでいて、尿などに菌が排泄され、これによって汚染された土や水と接触することによって感染します。人から人へうつることはなく、感染する場合は皮膚の傷や鼻、目などの粘膜を通すんですね。
ここまでだけを聞くと「マングースやネズミに遭遇はしていないのに感染するの?」と思ってしまうかもしれませんが、天候などで川の水が増水することはよくありますよね。この際にマングースの尿などが含まれた土が一緒に川の中へ入り、川遊びをしていたら感染してしまった、ということも起こってしまいます。
このため川遊びをする際は皮膚に傷がある場合は控える、川の生水はそのまま飲まない、野生動物との接触を避けるなど、きちんと対策しておかなければならないんですね。
レプトスピラ症だけじゃない!川で気をつけたい病気やケガは?
川遊びで注意しなければならない感染症はレプトスピラ症だけではなく、他にもたくさん気をつけたい病気やケガなどがあります。
例えば夏といえばどこにでもいる蚊、蚊が媒介する病気として日本脳炎やデング熱、またジカウイルス感染症やチクングニア熱など、たくさんあるんですね。
蚊が媒介となる感染症に感染しないためには蚊にさされないように注意することが大切なので、虫よけはもちろん、できるだけ肌の露出を少なくする、明るい色の服を着るなども考えましょう。
日本脳炎については予防接種をしておくことが最も効果の高い予防なので、予防接種を必ず受けておくことも大切です。
また川遊びの際はダニによる感染症にも注意が必要で、ツツガムシ病や日本紅斑熱などの危険があり、こちらもダニに咬まれないように注意するのが一番の対策になります。
肌の露出を少なくする、虫よけを使用する、地面に座ったり寝転がったりしない、草むらに衣類を放置しないなどが対策になるので注意しておきましょう。
また川遊びの場合は岩場が多い場所で遊ぶことになるためケガをしやすいこと、川の流れがあり早い場所は人間は一瞬で流される場所であることをしっかり理解しておきましょう。
川遊びで感染やケガを防ぐために持っていくべきものは?
川遊びで起こり得る感染症やケガを見ていくと、予防のために持っておきたいアイテムもいくつか見えてきますよね。
ここでは川遊びで起こり得る感染症やケガを防ぐためにおすすめのグッズをいくつか紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
虫よけスプレー
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自然の中で遊ぶ川遊びではどうしても蚊やダニなどからの感染の危険があり、アウトドア用の虫よけスプレーなどは必須になります。
しかし肌が敏感な方は虫よけスプレーも肌への刺激となってしまいこまめにつけるのをためらうこともあるので、こういった低刺激性の安心して使える虫よけスプレーをおすすめします!
マリンシューズ
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水遊びの際の靴としてはサンダルが定番ではありますが、川の流れがある川遊びでは、実はサンダルは脱げやすく危険でもあるんですね。
できればこういったマリンシューズなどしっかり履けるタイプがおすすめで、足をケガから守るためにもぜひ用意しておきましょう!
ゴーグル
商品サイト:https://item.rakuten.co.jp/e-shop-satomura/sato-doshisya-sa-29418/
レプトスピラ症の感染経路を改めて見返すと分かりますが、川遊びでの感染経路として粘膜……つまり「目」からの感染も起こり得るんですね。
飛び込みや川に潜って遊びたい方はとくに、目もしっかりゴーグルなどで感染経路を防いでおくことをおすすめします!
川遊びから数日後に発熱や湿疹が・・・!どうする?川遊びでケガをした際の応急処置は?
レプトスピラ症の症状を見たときに感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、初期症状は風邪やインフルエンザとも似たところがあり、なかなか判断ができない場合も多いです。
しかし川遊びの数日後に発熱や湿疹が出たときはやはり川での感染症も疑われるので、内科や皮膚科へ行った際にも必ず数日前に川遊びをしたということを告げましょう。
川遊びでケガをした際の応急処置は基本的に川遊びだからと言って特に変わらず、出血している場合は清潔なハンカチやガーゼで押さえましょう。
しかしこの際に直接血液に触れて感染する可能性もあるので、ポリ袋など直接血に触れないように対策をしてから押さえることが大切です。
呼吸停止の場合は速やかに人工呼吸と心臓マッサージを行い、救急隊が到着するまで絶対に続けるようにしてください。
自分一人で応急処置をしようとしても限界があるので、周りにいる方に119番通報やAEDの手配などを呼びかけられると良いですね。
いずれにしても応急処置で何とかなったからそのまま、ではなく、一度病院で診察してもらい、感染症などにかかってないかもみてもらったほうが安心です。
まとめ
川遊びは夏ならではのイベントで毎年楽しみにしているという方も多く、しかし一方でこういった感染症などの危険も潜んでいます。
予防を心がける、万が一症状が出た場合は速やかに病院へ行くなどの対策によって重症化は防げるので、川遊びを楽しむための知識として対処法も必ず知っておきましょう。
安全にしっかり気を配った上で楽しむ川遊びは安心して楽しめ、何も知らないよりおすすめなので、まず確認してくださいね。