お盆になると、お墓参りをしないといけないと考える人がほとんどでしょう。ですが、最近は忙しい人も多いので、なかなかゆとりを持ったスケジュールでお盆も過ごせませんよね。午前に行くのがいいと言われるお墓参りですが、午後ではなぜだめなんでしょう?気になりますよね?
お盆のお墓参りは午後に行くのはマナー違反?お参りに最適な時間帯とは?
基本的には、お墓参りの時間を優先させると言う意味で、午前中に行くのがよいとされています。地域によっては、午前中に行かないと、霊が憑いてしまうという話もあるそうですが、これも墓地は灯りがない場所なので、暗くなってから行ったら危ないからという理由があるからだと思われます。
特に、昔は土葬でしたので、墓地には感染症が蔓延していました。そんなところで転んでケガでもすれば大事になります。それで、夜になってから墓地に行くことがタブーとされたのでしょう。
なので、最適な時間は午前中ということになりますが、お盆の時期はまだまだ真夏です。昔と違って最近は猛暑になることもあるので、午前中であってもとても暑いと思います。なので、夕方の涼しくなった時期が一番行きやすいと思いますよ。
お盆のお墓参り、夕方や夜に行くのはマナー違反?
上記でも言ったように、私の祖母の家では、親戚もみんな集まり、涼しくなった夕方に毎年、お墓参りに行っていました。夏休みなので、浴衣を着て、いとこやはとこといっしょに、よく田んぼ道を歩いたものです。
なので、真夏になるお盆の時期は涼しくなる夕方に行くのもアリだと思います。親戚も揃いやすいですし、夏ということで日が落ちるのも遅いですから、夕方でもまだ暗くないので、掃除もしやすいですよ。
ただ、夜に行くと、昔から肝試しのような感覚になりますよね。夜に墓地に行くと、霊に取りつかれるという迷信があるので、気になる方は夜に行くのは避けた方がいいでしょうね。
ですが、長崎市では、夜になってから、家族や親せきみんなで、お墓の前で花火をあげるのが、一般的なので、基本的に夕方から墓地に出かけます。なので、適した時間は、地域にもよると思います。
最低限守っておきたい!お墓参りの6つのマナー
お盆のお墓参り、行ってはいけない日はある?雨の日は?
お盆のお墓参りの場合は、注意しないといけない日があるのをご存知ですか?お盆にはご先祖様が家に帰ってきている時期があります。その時にお墓に行っても、行き違いになってしまいます。
基本的には、お盆は8月13~16日までです。その中で、13~14日の間はご先祖様が家に戻ってきている時期とされています。
ただし、地域によっては、13日にご先祖様をお墓にお迎えに行く必要があるとしている場合もあります。この場合は、13日のお墓参りは必須となりますね。
ちなみに、仏滅や友引は婚礼や葬儀などを避けますが、お墓参りには関係ないとされているので、実質的にはお墓に行ってはいけない日はないとされています。
雨の日は、線香の日が消えやすいですし、掃除も意味を持たないでしょう。なので、行かない方がいいと思われがちですが、線香は雨でも火をつけて供えましょう。
なぜなら、煙はご先祖様のごはんとされており、墓石に水をかけるのは、掃除ではなく、餓鬼道に落ちているかもしれないご先祖様がのどを潤せるようにという意味でかけているからです。
お墓参りはやっぱり家族揃って行くもの? ひとりで行ってはいけないは迷信?
お墓参りは、なるべく家族みんなで行きたいものですよね。地域によっては親戚も集めて、ぞろぞろと行くものでしょう。ですが、一人で行ったからといって、それがマナー違反になるということはありません。よくドラマなどで一人で行く人がいますよね?なんら変なことではないことが分かると思います。
ただ、昔から迷信があり、一人で行くと霊が取りついてしまうとか、神隠しにあってしまうというだけのことです。
確かに、昔の墓地は暗かったでしょうから、神隠しという名の犯罪に巻き込まれる可能性があったでしょうし、土葬だったために伝染病が蔓延っており、病気になったりしていたことでしょう。ですが、現在はそんな迷信を信じる人はいないでしょうから、一人で行っても大丈夫です。
最後に
基本的に、マナーや常識的に墓参りは午前じゃないといけないというものはないようですね。地域によって異なるものですし、墓参りで行う内容だって異なります。
皆さんの地域で習慣化されている時間帯があると思うので、それにならって出かけるのが一番良いと思いますよ。