夏休みの読書感想文は、夏休みの宿題の中でも時間がかかる宿題の一つですよね。1~6年生まで毎年出される宿題でもありますね。読書感想文は何度やってもあらすじばかりになってしまいがちという人も多いでしょう。高学年になったのだから、コンクール入賞を目指したいと思う人もいるでしょう。感想文を書く際には、本を読む時点でコツがあります。また、書く際にもおさえておきたいポイントがあります!
読書感想文コンクールとは?応募方法は?入賞するとどんなメリットがあるの?
まず読書感想文とは、子供や若者が本に親しむ機会を作り、読書の楽しさや素晴らしさを体験でき、読書の習慣化を図る目的で作られた全国規模のコンクールのことです。課題図書もしくは自由図書を読んで、既定の枚数以内で読書感想文を手書きして学校に提出することで応募ができます。応募資格は満20歳までで、応募者は在籍する学校の校種によって部門が分かれます。
学校は校内選考によって数名の代表者を選出し、市町村主催のコンクールに応募します。そこで入賞した作品は、次に都道府県のコンクールに自動的に応募され、入賞した作品が、全国コンクールへと進みます。最終的に、入賞した作品の作者には賞状と盾やブロンズ像などが贈呈され、その入賞者の在籍校にも盾やブロンズ像が贈られます。
入賞した場合は、毎日新聞や毎日小学生新聞、学校図書館や学校図書館速報版などの紙面上に指名や在籍校などが記載されます。
【現代文】読書感想文の書き方
小学校高学年の入賞作の共通点 その1:感想文を読む人が興味を持てるような内容である
感想文として、最もおさえておきたいポイントは、感想文を読んだ人がその本に興味をもってくれることです。なので、感想文でやりがちなことですが、ページの半分があらすじであるような感想文では、本の内容を感想文で知ってしまい、自分で読んでみたいと思えなくなってしまうのでNGです。あくまで、感想文では自分がその本を読んで思ったことを書くようにしましょう。
たとえ、その本の感想が否定的なものであっても、自分がそう感じたのであればそれで良いのです。感動するだけが本の感想ではありません。主人公の中には、自分と全く違うタイプも多いことでしょう。その場合は、特に共感することは難しいですが、それでもその主人公が行った行動や言動を思い返して、自分がどう感じたのかを書けば、それだけでオリジナリティー溢れる感想文に仕上げることができますよ。
さらに、人の心理として、褒めたたえるよりも、数か所は否定的な評価を下した方が、興味を持ちやすいものです。
【夏休み】読書感想文の書き方~本の選び方と注意点~
小学校高学年の入賞作の共通点 その2:タイトルが目を惹く
小学校低学年であれば、「○○(本のタイトル)を読んで」などのタイトルでも良いですが、高学年になったのですから、感想文のタイトルにも工夫ができるようになりましょう。
タイトルが感想文の内容に沿っているものであれば、それだけで感想文の本編も光ってきます。本を選ぶ際にタイトルが面白そうなら読んでみたいと思いますよね?感想文であっても同じです。読んだ本のタイトルが感想文のタイトル内に入っていなくても構わないんです。自分だけのユニークなタイトルを考えてみてください。
小学校高学年の入賞作の共通点 その3:自分の考え方と比べており、深い考察ができている
本を読んだ時に、最初に考えるのはこの本が面白かったかどうかですよね。しかし、面白かったかそうではなかった、それだけでは1ページも感想文で埋めることはできませんね。
感想文を書く際には、本を読んでいる時点で、自分が共感した箇所や納得できなかった箇所、驚いた箇所、理解できなかった箇所、惹かれた文章などを見つけたら、付箋を貼っていくようにしましょう。そうすれば、読み終わった後に細かく思い出すことができます。付箋を貼った箇所を箇条書きにすれば、より深く考察して感想文にまとめやすくなります。
箇条書きにした個所を感想文にする際は、自分と同じ考えだったのか、自分とは違う考え方だったのかなど比較して書くと良いでしょう。自分ならどうしただろうと考えてみるのも面白いものです。
また、読んだ本が最終的にどんなメッセージを読者に伝えたかったのかを考えてみましょう。正解ではなくても構いません、自分が読み終わって受け取ったメッセージを書いてみましょう。
最後に
感想文を書くためには、普通の読書とは違った読み方が必要になります。後で感想文が書けるように、面白い箇所や驚いた箇所、理解できない箇所をノートなどにメモしたり、付箋を貼りながら読むのが一番です。
また、感想文を書き始める前には、書きたいことを箇条書きにして、どの部分に重点を置くか決めるのも大切ですよ。また、読んだ本のメッセージを自分なりに推察して、感想文を書いてみてくださいね。