お盆になると、実家に戻って、家族そろって墓参りを計画される方も多いでしょう。そんな時に、よく頭をよぎるのが、何時に行くかではないでしょうか?
午前中に行かないといけないという話を聞いたことがある人もいることでしょう。そう思うと、夜に行ってはいけないのはなぜなのか、気になりませんか?
お盆のお墓参りは夜に行くのはマナー違反?お参りに最適な時間帯とは?
まず、お盆のお墓参りは、午前中に行くべきだというのが、通説です。なぜ、そんなことを言われるのかというと、午前中に行くということは、その日の日程でも最初にお墓参りをすることになりますね。これが大切で、お墓参りをその日の予定のついでにしてしまうのが、いけないという考えからだそうです。
では、夜に行くのがNGと言われるのは、なぜかというと、夜に行くと墓地は足場が悪く、明かりが少ないこともあって、危険だからだそうです。
特に大昔は、日本は土葬でしたので、墓地には感染症が蔓延していました。そんなところで、転んでけがでもしたら大変です。だから、明るいうちに行くべきとされていたそうです。さらに、夜に行くと、霊に憑りつかれると信じられていたためでもあります。
最低限守っておきたい!お墓参りの6つのマナー
お寺や神社、霊園のお墓は何時まで開いている?
大体、お寺や神社、霊園のお墓は、8:00~18:00までの時間に設定されているところが多いようです。ですが、大きいところであれば、お盆の時期は、24時間OKにしてあるところもちらほらありますよ。気になる場合は、自分の家族のお墓がある場所の管理者に問い合わせてから、出かけるようにしましょう。
また、場所によっては、日が長い夏と日が短い冬とでは異なる開園時間を設けているところもあるので、きちんと詳しく調べてから出かけるようにしましょう。
時間が設けられているところの場合は、きちんと時間を守ってお墓参りするようにしましょうね。
お盆のお墓参り、行ってはいけない日はある?雨の日は?
お盆のお墓参りの場合は、注意しないといけない日があるのをご存知ですか?お盆にはご先祖様が家に帰ってきている時期があります。その時にお墓に行っても、行き違いになってしまいます。
基本的には、お盆は8月13~16日までです。その中で、13~14日の間はご先祖様が家に戻ってきている時期とされています。
ただし、地域によっては、13日にご先祖様をお墓にお迎えに行く必要があるとしている場合もあります。この場合は、13日のお墓参りは必須となりますね。
ちなみに、仏滅や友引は婚礼や葬儀などを避けますが、お墓参りには関係ないとされているので、実質的にはお墓に行ってはいけない日はないとされています。
雨の日は、線香の日が消えやすいですし、掃除も意味を持たないでしょう。なので、行かない方がいいと思われがちですが、線香は雨でも火をつけて供えましょう。
なぜなら、煙はご先祖様のごはんとされており、墓石に水をかけるのは、掃除ではなく、餓鬼道に落ちているかもしれないご先祖様がのどを潤せるようにという意味でかけているからです。
お墓参りはやっぱり家族揃って行くもの? ひとりで行ってはいけないは迷信?
お墓参りは、なるべく家族みんなで行きたいものですよね。地域によっては親戚も集めて、ぞろぞろと行くものでしょう。ですが、一人で行ったからといって、それがマナー違反になるということはありません。よくドラマなどで一人で行く人がいますよね?なんら変なことではないことが分かると思います。
ただ、昔から迷信があり、一人で行くと霊が取りついてしまうとか、神隠しにあってしまうというだけのことです。
確かに、昔の墓地は暗かったでしょうから、神隠しという名の犯罪に巻き込まれる可能性があったでしょうし、土葬だったために伝染病が蔓延っており、病気になったりしていたことでしょう。ですが、現在はそんな迷信を信じる人はいないでしょうから、一人で行っても大丈夫です。
意外と知らない正しいお墓参りの作法
https://youtu.be/MzMBypsYiq8
最後に
お墓参りは、基本的には、暗い場所も多いので、夜にはいかない方がいいでしょう。近所の人の迷惑になる場合もありますし、辺鄙なところにある場合は、交通の利便も悪くなりがちですからね。
それでも、夜にしか行けない場合は、行かないよりも行く方がいいのですから、ぜひお墓参りに行かれてくださいね。