お盆の時期に、お墓参りに行って、掃除をして、いざ墓前で手を合わせるという段階で、何を言ったらいいのか悩むこともあるでしょう。祖父母や両親などが多いと思いますが、中には、友人のお墓を訪れる人もいると思います。そんな時に無心で手を合わせるよりは言葉があった方がいいですね?
お盆のお墓参りに「かける言葉」はどうする?
手を合わせる時には、故人に対して、伝えたいことを心の中で言う人が多いと思います。家族が増えた報告であったり、生前に伝えられなかったことを話しても良いと思います。
いなくなって寂しいだとか、楽しかった思い出を語ってもいいでしょう。相談したいことを問いかけても良いと思います。生前に接していたのと同じように語り掛けてあげれば、自分も心が休まると思いますよ。
言葉は声に出す必要はなく、心の中で話すだけで良いでしょう。家族みんなが揃って、故人に報告したいことがあるのであれば、声に出して誰かが代表で伝えても良いと思います。
例えば、祖父母に孫を紹介したり、婿や嫁を紹介する場合などは、声に出して良い例でしょう。みんなが和やかな気持ちになれる内容であれば、声に出しても構わないと思いますよ。
お盆のお墓参り、合掌・手を合わせるだけではダメなの?手を叩くのはNG?
お盆のお墓参りに限ったことではありませんが、お墓の前では、左手に数珠をかけて、両手を合わせて、目を閉じて、頭を少し傾ける姿勢がいいでしょう。
ちなみに、数珠なしだと、仏さまを素手で鷲掴みにする行為なので、マナー違反となります。必ず左手にかけておくようにしましょう。
家族といっしょにお参りする場合は、故人に一番縁が深い人から順に、墓前に立ちます。線香の火を消さないように注意しながら、墓石に水をかけて、合掌するといいでしょう。
ちなみに、お墓に着いたら、手を洗って清めます。まず掃除をする前に、一度軽く、来ましたよの意味で、一礼して合掌します。その後に、周りや墓石などを掃除して、草むしりをしたら、墓石に水をかけて、生花を供えて、線香を供えます。お菓子やお酒などは、半紙を折って、墓石の上にお供えします。
【斎苑・サイエン】 仏壇編 ~お供え物と合掌の意味~ 石川県・小松市・加賀市 葬儀社 家族葬
お盆のお墓参りの時、しゃがむ?立ったまま?
お墓参りで、墓石の前で合掌するのに、立って手を合わせる人はいないと思います。立ってやると、墓石よりも自分の体が高くなってしまうので、失礼に当たります。必ず墓石よりも体が低くなるように、しゃがんで合掌しましょう。
ちなみに、生花は棘があるものや香りがきついものはNGですね。また、お供え物で食べ物や飲み物を持って行った場合は10分ほど置いてから、持ち帰るか、墓所内もしくは休息所などでみんなで食べるようにしましょう。また、よく墓石にお酒をかける人がいますが、墓石が傷みやすくなるので、やめましょう。
間違っていたかもしれない!?その他 お墓参りのルールは?
お墓参りで気を付けたいマナーは、まず、お墓参りを優先するために、午前中に行くようにすることです。何かのついでにならないように注意しましょう。
また、お墓の写真をむやみに写真に撮ったり、SNSにアップしないようにしましょう。特にSNSにアップするのは、かなり不謹慎なことなので、炎上してしまうことがあります。また、墓地には他の家族のお墓もあるので、個人情報の観点から、他の家族のお墓を写真に撮らないように配慮した方がいいでしょう。
お墓参りでは欠かせないお線香は、ロウソクに火をつけて、その火で線香に火をつけるようにしましょう。直接、ライターでつけがちですが、これは間違いだそうです。また、ロウソクの火は手で扇いで消すようにしましょう。口で吹いて消してはいけませんよ。
最後に
故人に言葉をかける際は、○○できなくて、ごめんのような負の言葉は言わないようにしましょう。○○の代わりに、○○の分まで頑張っていくよ、くらいの気持ちで話しかけるのがいいでしょう。
ついつい後悔してしまいがちですが、前向きな言葉をかけるようにしましょう。それが一番の供養だと思いますよ。